『浅田』を次世代へとつなぐ20代
~接客スタッフ編~
料亭『浅田』では、毎年新卒採用を行っているほか、未経験から接客業にチャレンジしたい若手を積極採用しています。
社会人としてのマナーや接遇を学ぶことはもちろん、日本文化や伝統の加賀料理に触れ知識を身に付ける機会を提供し、浅田を次世代へと伝えていく存在として大切に育て成長を支援しています。
今回は、『浅田』で活躍している20代の接客スタッフをご紹介します。未経験からスキルを身に付け、今ではお客様からご指名される存在へと成長しているスタッフが、どのような想いで入社し、どのようなやりがいを感じているかをインタビューしました。
『名古屋浅田』勤務 接客/髙橋 千尋さん
入社のきっかけ
学生時代には、経営学科で英語や秘書、サービスに関わる様々な勉強をしており、資格も取得しました。またアルバイトは、カフェやスポーツジムなどを経験し、その中で接客の仕事の面白さを知り夢中になっていったのです。
もっと高いレベルの接客を学び挑戦したいという想いで就職活動をしていたのですが、中でも『浅田』は私の心を掴んで離しませんでした。
スタッフの皆さんの品のある立ち居振る舞いや、きっちりと整えられたヘアメイクを見て、私がこれまで知っていた接客とは全く異なる空気感に感銘をうけたのです。
料亭の接客、その世界は私にとって未知数だからこそ、新しい挑戦が待っているようで心が躍り、入社を決めました。
最初に学んだのは着付け、ヘアセット、言葉づかい、所作、お店の歴史などです。1週間ほど先輩たちについて、実践を通して学んでいきました。着付けはなかなかうまくできず、何度も直していただきました。
接客の先輩方は一人ひとりに何を教えたのかも丁寧に記録をし、皆さんで新人教育に時間を割いてくださり、本当に手厚く教育をしていただいたと思います。
接客の仕事で嬉しい瞬間
接客をしていて最も幸せを感じるのは、名前を覚えて帰っていただける瞬間です。再びご来店されたときに「髙橋さん、いる?」「髙橋さんにお願いしたい」と言っていただけることが、私のやりがいとなっています。
私が常に心がけているのは、お客様に親切に接することと、お客様の次の動きを先読みして対応することです。お話し好きな方には料理の詳しい説明を加えるなど、お一人おひとりのタイプを見極め、接客のスタイルを変えるようにしています。
もちろん最初からこのようにできたわけではなく、まずは女将の指示のもと動き、徐々に自分自身で判断ができるようになっていきました。
決して簡単ではありませんでしたが、約2年半をかけてしっかり学び、苦労を乗り越えてきたことで、接客の楽しさをより実感できるようになりました。
お席が盛り上がり、「楽しかったよ」とお客様からの言葉をいただけると、私たちスタッフ一同、心からの喜びを感じます。その一瞬の達成感こそが、この仕事の醍醐味です。
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